一人親方労災保険を比較検討しよう

従業員にも個人事業主にもメリットがある!そんなオイシイ「一人親方労災保険」の制度を有効活用しよう。

申請通らず!元請の保険は使えない

私は12年間、小さな建設業の会社で事務員をしていました。 タンクを移動させる仕事を受注し、私の勤めていた会社が元請けで、半日で終わる小さな仕事でしたし人手不足もあり、同じ町内のベテランの作業員に仕事をお願いしました。 この作業員は個人で仕事を請け負ってる人です。

昼休みが過ぎようとした時、会社に電話が入り、タンクを移動させていた時に台車がずれて指を挟んでしまったので病院に行くとの連絡でした。 夕方、その作業員が会社に来たのですが、左手の人指し指の第一関節から先を粉砕骨折してしまったので、労災申請をしてほしいとの事でした。 ところが、一人親方だと、元請である私の会社の労災保険は使えないとのことでした。

結局、その作業員は自費で病院へ通いました。 骨折程度で済んだからよかったものの、もっと重度のケガや最悪の場合死亡することだってあります。 よく建設業の会社では、「ケガと弁当は自分持ち」なんて格言もありますが、笑って済ませられるケガならマシですが、みんな家族もいますし万が一の事を考えて一人親方労災保険に加入したほうが良いと思います。

この労災保険はあくまで任意保険です。 下請け業者がケガをしたことをきっかけに、私の会社では仲間の会社の人たちと忘年会を行う前に、社会労務士の人を講師として呼んで安全と労災加入について勉強会を行いました。 その時、長年働いてきた人でも、内容をよく知らなかったとか、労災加入の手続きなんて面倒だからと考えていた仲間の会社の人たちも、他人ごとではないということと、勉強会を通して社会労務士さんと名刺の交換をしたことで、ほぼ全社で一人親方労災保険に加入するはこびとなりました。

そして、私の会社では仲間の一人親方労災保険のコピーをもらい、いざという時はすぐに対応できるように保管させてもらっています。 建設業界に携わる限り、色んな場面で危険に遭遇することがあるので、ぜひ自分の命の保証は自分できちんと行うべきだと思います。